決算の基本の「き」を学ぶ②-1 ~貸借対照表の残高を確定する~
2016年12月9日 カテゴリ: その他
実地たな卸や残高証明書はなぜ必要なのか?
決算になると、在庫の実地たな卸を行ったり、金融機関から預金や借入金の残高証明書を入手したりしますが、このような手続きは、なぜ必要なのでしょうか。
会社の財政状態を明らかにして、経営に役立てるため、貸借対照表には企業の一定時点(決算期末日)におけるすべての資産、負債及び純資産を記載することになっています。会社は、すべての取引について、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成することになっています。
決算手続きでは、作成された会計帳簿の残高が正しいかどうかを検証しなければなりません。
そのために、実地たな卸や残高証明書の入手などによって、帳簿に計上されている資産や負債は実在しているか、金額は正しいか、を確認し、確定する決算手続きが必要なのです。
貸借対照表には、会社が持っているすべての財産が記載されているのです。