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現状把握のための5つのポイント

2019年12月13日 カテゴリ: 会計

 自社のB/Sの主要な勘定科目について、前期のB/Sや同業種の黒字企業などと比較しながら、現状をチェックしてみましょう。

Point① 現金預金の増加が見られるか? 

 前期より現金預金は増加しているでしょうか。例えば、売上の伸びと比べて、現金預金の増加が少なければ、必要な設備投資や予定された借入金返済による減少を除いては、売掛金の回収遅れや在庫の増加、他の資産の購入にまわっている可能性があります。

Point② 売掛金が多すぎないか?

 売上に対して、売掛金の残高が多くなっていないでしょうか。一般的に、売掛金の残高が、年商の1~2か月相当であれば問題はないとされます。例えば、売掛金残高が年商の3~5か月以上もあれば、次のような要因が考えられます。

要因

①売掛金の回収が滞っている。

②回収サイトが長期化している得意先がある。

③回収可能性のない売掛金が残っている。

Point③ 不良在庫が残っていないか?

 たな卸資産(在庫)は、商品を仕入れて、売って、代金を回収するまでの期間が長くなるため、在庫が必要以上に増えると、資金繰りを苦しくします。不良在庫は、売上、利益にならず、資金の回収もできないまま、たな卸資産の金額を膨らませます。月次たな卸の実施、不良在庫の処分や在庫管理について検討しましょう。

Pointo④ 固定資産が膨らんでいないか?

 固定資産が「固定負債+自己資本」を超えて大きく膨らみ、それに伴って流動負債が流動資産を大幅に上回っていないでしょうか。

要因

①多額の設備資金を短期借入金で調達している。

②すでに利用していない機械設備、土地・建物

 (遊休資産)が残っている。

 このような場合は、短期借入金の返済スケジュールの変更や処分できる遊休資産がないか検討しましょう。

Point⑤ 仮払金や役員貸付金などが残っていないか?

 借方に仮払金、立替金、役員貸付金などが計上されていませんか。仮払金や立替金は、月末や期末には必ず精算し、B/S上に残されないようにしましょう。社長向けのものなど内容が不明瞭なものは、国税当局や金融機関からは、経営者の公私混同が疑われます。貸方に、長期滞留の役員借入金が残っている場合には、資本への組み入れや債務の免除などの検討が必要です。

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