利益と資金が一致しないことに注意
2019年5月21日 カテゴリ: 会計
一般に取引は、ほとんどが掛で行われるため、売上が増加すれば、売掛金が増加し、売上の増加に先行して仕入も増え、買掛金が増加します。
通常、売掛金の回収(入金)は2~3か月後など、期間が長いケースが多く、反対に、仕入・販管費の支払いは、翌月払いなど、売掛金の回収期間よりも短いことがあります。そのような場
合、買掛金の支払いによって、入金よりも先に資金が出ていくことになります。このような回収と支払いのズレによって、利益と資金が一致しなくなるのです。
つまり、帳簿上で利益が計上されているからといって、会社に資金(現金や預金)が残っているとは限りません。反対に、資金がないからといって、利益が出ていないとは言い切れないのです。