自社株式の現状を確認してみよう④
2019年1月25日 カテゴリ: 経営
なぜ、名義株の存在が問題になるのでしょうか?
名義株が存在すると、次のような問題が生じます。
問題点1
実質の所有者に課税される
相続税は、その財産の名義にかかわらず、実質的な所有者に課税されます。名義株については、その実質的な所有者である経営者の相続財産とみなされます。
同族会社の経営者の相続税調査においては、名義株についても入念に調査されるため、名義株として、追徴課税を受ける例もあります。
問題点2
名義人から株主の権利を主張される
自社株式の名義人から、株主としての権利を主張され、株式配当金の支払いや株式の買い取りを請求される可能性があります。株価が高くなっていたり、名義株が当初の名義人からその子供などへ相続されていたりする場合は、そのような問題が特に起こりやすくなります。