「金融検査マニュアル」廃止で中小企業の融資環境が変わる!⑤
2020年2月28日 カテゴリ: 金融
Q5 今後、中小企業は、金融機関にどのように対応すればよいのでしょうか?
A5 金融機関への積極的な情報開示が必要になります。金融機関は、融資先企業への訪問や経営相談などを通じて情報を収集し、事業内容(取引関係、ビジネスモデル)や将来性などを適切に評価することになります。そのため、日頃から、社長自身が金融機関と対話し、自社の財政状態、事業内容の現状と課題、今後の経営の方向性などを正しく伝えることが必要です。
具体的には、毎年、決算書を提出することはもちろん、毎月、試算表を提出しましょう。そのためには、月次決算体制を整える必要があります。また、売上や利益、事業の状況、その月のトピックスなどを交えて、しましょう。特に、自社のビジネスモデル、商流(受注から販売までの流れ)と得意先の状況など、試算表に表れない情報は正しく伝えましょう。