小さな会社の「必勝の経営術」⑧-2
2020年2月7日 カテゴリ: 経営
弱者の戦略⑪
軽装備に徹し、動きの速い会社を目指せ
(2)固定比率と総資本回転率でチェック
資本配分は重要ですが、部分最適が必ずしも全体最適になるとは限りません。そこで、固定比率や総資本回転率をチェックし、安全性を考えた資金配分を行う必要があります。
①固定比率(%)
(固定資産+繰延資産)÷ 自己資本 × 100
機械・設備の増設を検討する際には、固定比率を計算しましょう。一般に自社の固定比率が業界平均の1.5倍あれば、資金の固定度がかなり高い状態にあり、1.7倍であれば自社の資金能力を超えた危険な状態にあるといえます。
②総資本回転率(回)
純売上高 ÷ 総資本
総資本回転率は、流動資産や固定資産に投下された総資本が売上高によって何回回収されたか、いわば資金が適正に使われているかどうかをチェックする指標です。業界平均を1とした場合に、自社の回転数が0.75であれば危険な状態といえるでしょう。このような場合は、思い切った改善が必要です。