貸借対照表科目の増減要因は何か -1
2019年12月25日 カテゴリ: 会計
(1)売掛金の増減要因
売上が伸びているときほど、売掛金は増加する傾向があります。売上債権回転期間が長期化していれば、売上代金の回収が進んでいないことを表しています。
◎金融機関の視点 金融機関は、融資した資金の保全の視点から、資産性や回収可能性を確認します。長期滞留の売掛金や、売上が減少しているのに売掛金が増加している場合などは、説明を求められるでしょう。 |
売掛金に、回収が遅延しているものや、回収不能な不良債権がないかを確認しましょう。正常な売掛金であれば、いずれ回収されるため問題はありませんが、回収遅れによる滞留売掛金であれば回収サイトの確認や回収遅れの原因をはっきりさせて、運転資金の調達などその対応策についての具体的な説明が必要です。
※売上債権回転期間(日)
売上債権÷年間純売上高×365日