大きな数値は「1」の単位に細分化してみよう①
2019年5月28日 カテゴリ: 経営
「市乃庵」は、そば粉と汁にこだわったそばと、旬の素材を使った天ぷらが評判のそば屋で、昨年、銀行からの借入れで店舗を改装したばかりです。座席数は30席と中規模で、1日の来客数は120人程度です。
当期の売上は、3,600万円となりそうですが、経営計画の策定にあたり、来期の売上目標について、顧問会計事務所の所長からアドバイスを受けました。
<所長>
当期の売上は3,600万円になりそうですが、借入金返済や社長の役員報酬を踏まえて、来期は4,000万円を目標にしないと、資金繰りがきつくなります。
<社長>
400万円もアップするのは、とても無理ですよ・・・。そう簡単にお客様を増やすことはできません。
<所長>
はじめから無理と言わずに、一緒にいろいろ考えてみましょう。
400万円というと漠然とした数字ですが、これを月や営業日、来客数などで割り算して、1か月あたりや1日あたり、顧客1人あたり、などの数字に置き換えてみると考えやすくなります。
保険のセールスなどで「1日あたりコーヒー1杯分の保険料になります」といったトークがよくありますね。あれも、コーヒー1杯という小さな単位に落とし込むことで、わかりやすくしているのです。