売上が急に落ち込んだ場合は、売上とともに仕入が減少し、買掛金も減少します。買掛金の支払いのときに、順調に売上げていたときの売掛金が回収されてくることから、一時的ですが、資金繰りが良くなる現象が起こります。そのため、考えていたほど売上が落ち込んでいないと錯覚して、業績の落ち込みへの対応が遅れたり、手元資金が増加したために無駄な出費をしてしまうことがあります。

 

　利益と資金が一致しないことを理解し、資金繰りの改善のために、売掛金の回収時期を短期化する、回収期間の短い得意先の取引量を増やすなどの取組が重要です。