決算書の信頼性を高める中小会計要領③
2017年8月30日 カテゴリ: その他
共通のル-ルだから決算書の信頼性が高くなる
毎年、業績の都合などで、規則性のない会計処理で作成されていた場合と、共通のル-ルに基づいて作成された決算書とを比較すれば、よくわかります。
例えば、法人税法上、固定資産の減価償却費を計上するかどうかは任意なので、「赤字の年には、原価償却をしない」「黒字の年には、原価償却をする」として決算書を作成していたとすれば、どうでしょうか。
年度によって異なる会計処理を適用すると、正しい経営判断ができないのです。いかに、共通のル-ルで作成することが大事か、おわかりいただけると思います。
中小会計要領では、一般的に、耐用年数にわたって、毎期、規則的に原価償却を行うとしていますから、過去数値との比較による経営判断がより的確になります。
また、社長自身が、自社の財務状況について金融機関など外部の利害関係者へ報告・説明する際にも、決算書が中小会計要領という共通のル-ルで作成されていれば、客観的な企業評価を行うことができるため、金融機関からの信頼性が高まります。