決算の基本の「き」を学ぶ④-1 ~たな卸資産の決算手続き~
2017年2月3日 カテゴリ: その他
たな卸資産については、決算の際、実地たな卸を行って財産を確定するとともに、売上に対応した売上原価を確定させます。
たな卸資産は、会社が販売することを目的として保有する資産です。
適切な在庫管理を行い会社の業績向上につなげましょう。
実地たな卸は、決算期末に原始記録を用いて、下記のように正確に行います。
■実地たな卸の方法■
①たな卸原票に、実施した年月日、商品の所在場所、たな卸実地者氏名、頁数、商品名、数量等を記入し、たな卸表に転記後もたな卸原票は破棄せずに保存しましょう。
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②たな卸表には、採用している評価法により単価を入れ、金額を計算し、頁数、計算者氏名および合計表を添付します。
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③会社以外に預け在庫がある場合には、保管証明書を取るなどの方法により、計上もれがないよう注意します。
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④仕入に計上された未着商品がある場合、たな卸の計上もれがないよう注意します。
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⑤期末日近くに仕入れた商品については、売上計上がないものは期末たな卸商品に計上があるか、翌期すぐに売上げたものが前期末のたな卸商品に計上されているか、など在庫の流れからも確認します。